こんばんは、D51453保存会です雨天と夏期のためしばらく活動ができておりませんでしたが去る11月に定期整備を行いました。D51453はD5114と違い屋根がありませんので天候に非常に左右されやすいです。
作業内容としては引き続きロッドとボイラーケーシングの塗装を行いました。今後数年をかけて機関車全体を塗装していく予定です。
運転席内の清掃、この時期は落ち葉が風で舞い込んで運転席が落ち葉だらけになります
ボイラーケーシングの塗装剥がしと錆止め。1日かけて半畳が限界です。この後黒色に塗装し直しました
ロッドの再塗装、部品を取り外し塗装を剥がして塗装し直していきます。
今回の活動は碓氷鉄道文化むらのボランティアスタッフの方が見学に来られ、電気機関車などで培ったハンマーを用いた塗装剥がしを実践して頂きました。電動工具に負けないスピードで地金が出ていく様は圧巻でした。
今回の塗装剥がしで見つかった刻印、この刻印はD51453の左側 昭和37年10月に郡山工場で部品を検査、もしくは交換したことを表しております。当時は工場内が検査のため外した蒸気機関車の部品でひしめきあっていたためこのように刻印を打ちどの機関車の物か一目でわかるようにしていました。
ただ、たまに違う機関車の部品が混入することがあり例えばこの主連棒 昭和36年 4月浜松工場の刻印が残っております。しかし、D51453は東海道は走ったことはありませんのでこの部品は違う機関車の部品であることが分かります。このような刻印は塗装を剥がしてみないと厚いペンキの層に覆われて見えなくなっておりますので、鉄道整備はある意味発掘と考古学と言ってもいいかもしれません(笑)
今回の活動で連結棒を除いた全てのロッドの塗装が完了し現役時代と同じ銀色一色の姿になりました。これで今年度の活動は終了、次回は来年1月を予定しております。ではまた!
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